2014_05
11
(Sun)01:18

訳してみよう! 観音百籤 第三十三 吉

さて、前回のつづき。


観音百籤 第三十三 吉

枯木春逢艶(こぼくしゅんほうえん)
芳菲再発林(ほうひさいはつりん)
雲間方見月(うんかんほうけんげつ)
前遇貴人欽(ぜんぐうきにんごん)

枯れ木も春に逢えば艶(つや)やかたり
芳(かんば)しき菲(はなのかおり)も、再び林に発する
雲間(くもま)より方(まさ)に月を見る
この前(さき)、貴人(きにん)に欽(つつし)んで遇(あ)うだろう


この漢詩を、一行づつていねいに見ていきまっしょい!


「艶(つや)」
この字、今では“色っぽい”イメージやけど、
ここでは「あでやか、つやつやして美しい」といった意味で使われています。

「枯れ木も春に逢えば艶(つや)やかたり」
枯れ木みたいな枝に、ヴィヴィッドな花が咲き出して、
「お、枯れて死んでたかと思ったら、なんやびっくりするくらいきれいな色の花が咲き出しよったで!」
みたいな感じかな。


「菲(ひ)」
一文字だけだと、実は“かぶなどの仲間の野菜”とかいう???な意味。
これが「芳菲(ほうひ)」となると、
“花がかぐわしく匂う”という意味になるフシギ。

「芳(かんば)しき菲(はなのかおり)も、再び林に発する」
「林」って、「木が集まったやつ」なの。
この場合、「枯れたと思ってた木の集まり」ね。
つまり、
“あれやこれやと苦労が重なって、たいへんだった状況や思い出”と理解して読み直せば、
「なんかいろいろたいへんやったけど、苦労も実って、具合よく回り出したで!ってなとこ、かも。


「雲間方見月」の「方」は、「まさに…せんとす」。
「雲間から月が見えるのは…just now! 今でショ!」
ハイ。
「雲」も、「暗雲たちこめる」といった比喩もありますし、
“もろもろの困難”を表わすのでしょうなァ。
ちなみに。
観音百籤でよく出てくる「お月さま」は、
そのまま「ツキ・運」を象徴していることが多いです。

「雲間(くもま)より方(まさ)に月を見んとす」って、
「ようやくややこしい状況からぬけだして、ツキがまわって来た!今でショ!」てなとこ。


「欽」
この字、某大御所の芸能人のお名前にもある字だけど、
そもそも皇帝(天子)にまつわる尊い文字なんです。
「欽定(きんてい)」というと、天子がお定めになられたもののこと。
たくさんある仏教の経典を時の皇帝がお定めになられた「決定版」を、
「欽定大蔵経(きんていだいぞうきょう)」と言うでありんす。
「欽」自体の意味は、
“つつしむ、うやまう”。

「貴人」は、“身分の高い人”。
昔は身分制が厳然としてあったから、
リアルに「貴人」といった存在があったやろうけど
(今でもアッパークラスとか影の支配者とかあるっぽいけど)、
いちおう万人平等の現代では、
単純に言うと“目上の人”くらいに思えばええんちゃうんかなぁ。
さらに精神性を深めるならば、
その「貴人」とはすなわち「神仏」になるんではなかろうか、と。
“人を遥かに上回る、目上の存在”として。



ほな、これらをふまえてさらさらさらっと現代語に訳してみるでー。



冬木立も春が来れば息を吹き返し、芽吹きやがて花を咲かせる
花々の好い香りがまた林中に溢れ出す
苦しみの雲も途切れて月が出てきた
この先、神仏の恵みがいただけるだろう


どうでしたか?
そんなにムツカシクなかったでしょ?!


おみくじは、今の運気のある部分を気づかせてくれるもの。
すべてが当てはまるわけでもないし、一部でも参考になれば、それでええ。ってものです。
あまり神経質になり過ぎたり、
おみくじそのものに行動の決断などをゆだねてしまわないように。
あくまで自分の運勢は、自分で切り開くおつもり
でお読みくださるよう、お願い申しあげます。
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