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2012_04
29
(Sun)21:25

ついにでた!絵本『極楽』誕生秘話、公開~!!

なんやまた、最近、絵本『地獄』がテレビとかで紹介されたそうな。。

絵本・地獄絵本・地獄
(1980/08)
不明

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まずは、4月24日の「朝ズバ」。う~ん、みのさん、なんて言わはったんやろ。
それからそれから、オリコンで首位!
「オリコン」って、なんか音楽みたいやね。書籍のランキングもあるんや。
いくつになっても、知らんことばっかし。


さて。
そろそろお話しときまひょかなー、と思いましたんは、
絵本『極楽』の誕生秘話(の一部)。

絵本 極楽絵本 極楽
(2009/06)
西川 隆範

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そもそもですね。正式な仏教徒となる以前は、ワタシメはシュタイナー思想を学んでおりました。
そんなこんなで、西川隆範先生の講演会に参加させてもらい。
そのご縁で、西川先生にお手紙を差し上げたり。
やがて、ワタシメは出家してですね。(←家出ぢゃあ、ありません!)
そのうち、鎌倉に参りまして、「先生、関東に参りましたんで、以降、お見知りおきを!」
そしたら先生から、「極楽の、いい絵は知りませんか?」のお手紙が。

そこから始まったんです。絵本『極楽』。
先生は、風濤社さんからシュタイナーの本を数多く出版しておられます。
そんな風濤社さんには、30年来のロングセラー絵本、『地獄』がありました。
でも、よく問い合わせが来たんですって。
「絵本『極楽』はないの?」って。
そして、先生のおことばにつながるんです。「極楽の、いい絵は知りませんか?」に。


絵本『極楽』は、私が以前におりました、二つのお寺の寺宝の絵からできております。
絵本の中心になっている「観無量寿経変相図」は、割合に浄土宗のお寺の多くがお持ちです。
そんなに珍しい、というわけではない。
でも、絵の大きさや仕上げの丁寧さなんかは、それぞれで割と差があります。
前にいた愛知のお寺のものは、ほどよくやわらかいタッチで、色彩もあざやか。
まさに、子供のための絵本にはピッタリの絵、だったのです。

それから、絵本の最初と最後の鮮やかな群青の背景の絵。
これは、京都の法然院に伝わる「聖衆来迎図」。二双六曲の、阿弥陀仏さまと二十五菩薩たちがお迎えに来てくださるお姿。
もう、うっとりするくらいきれいな絵!です。
本物は、群青も目が痛くなるくらい鮮やか!
(年に2回ある春・秋の特別公開の時には、間近で拝めますよ!)
(法然院の春の特別公開をキレイに紹介されているブログさまをみつけました。)

すみずみまで神経の行き届いた絵は、絵師の技量も並みではありませんが、
それを発注した(もしくは受け取った)人のレベルが、素晴らしく恐ろしく高かったのでしょう。
この絵を紹介出来ただけで、ほんとにこの絵本を出せた甲斐がありましたよ。
(私のもうひとつの著書『師、威厳あって温厚なり ~法然院の忍澂上人のはなし』では、この絵を観音開きのカラーページでたっぷり紹介できました。撮影してくださったカメラマン・上條氏が自身のブログで紹介してくださっています。)

師、威厳あって温厚なり―法然院の忍澂上人のはなし師、威厳あって温厚なり―法然院の忍澂上人のはなし
(2010/11)
珂然

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そして、撮影に行ってからがまた大変でした。
私が原稿を書いてはみたのですが、すべてボツ。
あまりに説明過ぎたり、ということもありますが、
何よりも西川先生が危惧なさったのが、
「子どもの自殺者が出ないように。」
浄土宗僧侶の私が書くと、どうしても極楽への憧憬が強く出てしまうんですね。
「ああ、極楽ってすばらしい!」って。

地獄はある意味、簡単なんですよ。
「悪いことすると、こんな恐ろしい世界に落っこちちゃうぞ!」って言えば、
子どもたちは怖がっておりこうさんになるでしょ?

でも、単純にその反対だと、どうなります?
「いいことすると、こんな素敵な世界に行けるんだよ。」
今は、子どもを取り巻く状況が昔よりも複雑です。
場合によっては、育児放棄や児童虐待の渦中の子どもたちもいる。
すでにこの世が地獄の子どもたちも、少なからずいる、のです!
そういう子どもたちが『極楽』の絵本に出会って、
「ぼく、いい子にしてるから、死んだらこんな世界に行けるんだ。」
と思っちゃうとしたら、どうなんでしょう?

『極楽』の絵本を読んで、そのことで一人の子どもも自殺などすることがないように。
『極楽』の絵本を読んで、子どもたちがこの世を生き抜く力が得られるように。

そんな願いが、祈りが込められているのです。

さらに、風濤社さんからは、
“いじめられっ子だけでなく、いじめっ子でもだれでもが救われるように”という願いが入っています。


ちょっとシュールで、わかりにくいところがあるかもしれませんが、
絵本『極楽』は、こうした祈りの結晶として、生まれたのです。

絵本 極楽絵本 極楽
(2009/06)
西川 隆範

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極楽について質問

極楽を読んで質問です。
極楽にいった人たちはもう生まれ変わらなくてすむのではないのでしょうか。

単純なことですみませんが教えていただけましたら幸いです。

2012/06/25 (Mon) 21:09 | 楽子 #- | URL | 編集 | 返信

楽子様

ご質問頂き、ありがとうございます。
ご質問の意図、よくわかります。
まず、仏教に基づいてお話すると、楽子様のご指摘通り、極楽に往生出来たならば、生まれ変わる必要はありません。仏となるその日まで、極楽で楽しく修行をすれば良いのです。
ただし、自らの意志で極楽を出ることは可能です。他の仏様の世界に修行に行くことも出来ますし(これは朝の食事前の一瞬でどこまでも行き、学び終わってすぐに極楽に帰って来ることが可能です)、また、自らの建てた特別な誓願によって、極楽での寿命を自ら縮めて、生まれ変わることも可能なのです!(人々を救い導くためにあえて極楽での楽しみを捨ててこの世に還って来る、これを「還相回向げんそうえこう」と言います。)

上記が、仏教的に理解した、極楽への往生者が生まれ変わる理由です。


そして、この絵本はあくまで子ども向けです。それも、様々な困難にさらされている、現代を生きる子どもたちのための。
ですから、この絵本では厳密な仏教の教理を教えることは第一義ではありません。
また、密教を学び、シュタイナーに裏打ちなされた西川隆範先生の、深い理解のもとに解釈された極楽の在り方でもあります。ここは、浅学なワタシメの知り得る領域ではありません。
(以前に西川先生に「極楽とはシュタイナーの考えではどういう位置付けになるか」と質問をした時には、先生は「神界に相当するのではないですか」とおっしゃっておられました。神界となると、輪廻転生の過程で死後にゆく領域で最も高いところであり、そこで“生者の世界がいかにあるべきか”を神々が計画立ててゆく場所と言われています。そしてそこで一定の期間を経て、また人として生まれ変わると言われております。)


くどくどと長くなってしまいましたが、子どもたちにとって一番有用な内容を選んで絵本としたのであって、厳密な教義からは少しずれる部分もある、とご理解頂ければ幸いです。
合掌

2012/06/25 (Mon) 23:05 | えいしん #- | URL | 編集 | 返信

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2012/06/26 (Tue) 16:49 | # | | 編集 | 返信

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